江戸時代、諸藩から年貢として納められた米が、大阪へと集められました。
集められた米は中之島の蔵屋敷に納められ、米の所有権を示す米切手が発行され、売買されていました。
実際に納められた米以外にも、まだ蔵に届いていない米の米切手も発行されて取引されていました。
これが世界で初めての先物取引といわれています。1730年の事です。
そののち、アメリカ・シカゴで発足した現在でも世界最大規模の先物取引所(シカゴ・マーカンタイル取引所)ができたのが1898年ですので、それより150年以上も前に大阪では米による先物取引が行われていたという事になります。
これが特異な点は、江戸時代当時鎖国状態だった日本が、この先物取引を必要に駆られて編み出したという事です。